『おはなしのたねをまくと・・・』
第28回 いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)
最優秀翻訳大賞受賞作『おはなしのたねをまくと・・・』
(文:クラウディオ・ゴッベッティ/絵・ディヤナ・ニコロヴァ/訳:いのうえ さあや/工学図書)
この世界にはないどこか。知っているはずなのに 知らない名前の場所から、物語ははじまります。
へんてこな帽子にこんもりとした白いひげのおじいさんが埋めた〝おはなしのたね〟
やがて、小さな芽を出し、だんだんと立派な木になりました。
その木の葉っぱは紙でできていて、おはなしの主人公たちが次々と飛び出していきます。
おじいさんは、紙の葉っぱを収穫し、残らず集めて紙を縫いとじる仕事にとりかかりました。
一冊の本になるように。
さあ、旅立ちの時です。
出来上がった本たちは、まるで渡り鳥のように飛び立ちました。
別の場所へ向かって・・・。
「自分で読むのはちょっと難しいね」とちびっ子こども店長。
「この本、不思議だね。知っているようで知らないって何だろう? 私も読んでみたいな、おじいさんの本」
もしかしたら、もう出会っているかもね。
あなたのお気に入りのあの本も、この本も。もとは小さなおはなしのたね。
本を開けば、自分だけのものがたりがはじまる・・・。
声に出して読んでみてください。
静かな物語が立ち上がって動き始めます。おはなしの旅の世界へ・・・。
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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