『どうぶつたくはいびん』
『どうぶつたくはいびん』
文・聞かせ屋。けいたろう/絵・かさいまり/アリス館
ここは森の宅配便センター。
朝一番にやってきたのは、ヤギです。
「おいしい草をおばあちゃんに届けてください」
カンガルーのるーこさんは、たくさんの草を受け取り、荷造り完了!
と思いきや・・・
ストン!
あらあら、いたずらっこが箱の中に入っちゃった。
荷物はそのままくまたろうさんへ。
そして、くまたろうさんからくじらのくじろうさんへ山をかけ、海を渡り、空を飛び、荷物はどんどん遠くへ運ばれていく。
もちろん、いたずらっこのかんちゃんも箱の中。
かんちゃんは、無事、おうちに帰って来ることはできるかしら?
こんなに遠くまで運ばれて、かんちゃんは大丈夫かしら?と心配しつつ安心して見ていられるのは、
荷物を運ぶ動物たちが〝おおきいにもつ ちいさいにもつ どれも だいじな おとどけもの〟と、大事に大事に運んでいるからでしょう。
きっと、かんちゃんは大丈夫。
どうぶつたくはいびんのみんなの愛と一緒だもの。
かさいまりさんの絵がほのぼのとしていて、こころ温まります。
身近な宅配便がこんな風に絵本になるなんて、素敵ですね。
こども店長たちは、かんちゃんと一緒に遠くへ旅に出た気持ちになったようですよ。
(くどえり)
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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