『いえのなかと いえのそとで』

『いえのなかと いえのそとで』(作:レウィン・ファム/訳:横山和江/廣済堂あかつき)

いつもとおなじような日におこった信じられないこと。
“いえのそとに でていた ひとたちがいえのなかから でなくなりました”
いったい、何が起こったのでしょうか?

もう、お分かりですよね?
一緒に読んでいた子ども達も口々に話し出す。
「これ、コロナの話?」
「学校が休校になった時、こんな感じだったよね」

2019年、春。
学校は一斉に休校になった。
我が家も、楽しみにしていた末っ子の入学式も延期になり、運動会や地域行事は中止となった。
友達や親せきに会えない日が続き、なんだか自分達が小さな箱の中だけいるような感覚におそわれた。
自由が制限されることで、心がだんだんと重くなる。
そんな中、できないことを嘆く親とは対照的に、子ども達は小さなできることを探し、喜び、楽しんでいた。

一つ一つの場面が絵で表現されているので、指さしながら読み合う。
誰も歩いていない街、病院で働く人々、大好きな人と会えた時の喜び・・・。
「私、このページが好き。外から見ると、性別も年齢も肌の色も違うけど、見て! 次のページ!! みんなの心の中はハートでいっぱいだよ。気持ちはみんな一緒だね。うれしいね」と家から出られない人達の場面を見て、にっこりと笑う。

子どもたちと絵本を読みあっていると心が和らぐ。
いつかきっと小さな箱がとっぱられてのびのびとできる日が来るに違いない。
そんな日が早く来ますように。

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