『ファイアー』

5年ぶりの描きおろし絵本‼️
『ファイアー』(長谷川集平/理論社)

ショウは深夜、消防車や救急車、サイレンの音で 目を覚ました。
ベランダに出てみるとかおるちゃんの マンションあたりでものすごい炎が上がっている。
火事だ。かおるちゃん、大丈夫かな。
翌日学校に行くと、先生からかおるちゃんは無事避難したと聞いてショウはホッとした。
帰りにぼくたちはかおるちゃんたちが避難している 体育館へ見舞に行った。
かおるちゃんから逃げる時の すごい話を聴いて、なんだか大人っぽく見えた。
その夜戦争の夢を見た・・・

不安を感じ揺れながらも恐怖を乗り越えていく少年たちが愛おしい。
我が愛する中2男子に読んでもらった。
感想いうのが苦手。
面白かったか面白くなかったしかいわない。
まぁ、それも個性。
それが何と“ものすごく面白かった”といったのだ。
それだけで十分なのだが、続けて“この表紙、インパクトがあってすごい❗️  怖い❗️  トリゴラスが火をふいている。
トリゴラスってなんだ❓
かおるちゃん、しっかりしてそうにみえるけれど、すごい怖かったと思うな。
ぼくも家の前が冠水して家族で地区センターに避難したことがあるけれど、家が滅茶苦茶になったらどうしようとか不安でいっぱいだったよ。
ぼくもチョコとか持って絶対かおるちゃんのところに お見舞にいく。
二人が同時に同じ夢を見るなんて 不思議だなぁ~。
彼はまだ“恋心”が通じないのか❓ それはそれでいい。
あっ、そっかと、近々絶対に分かる❗️  
最後にぽつんと一言。
コロナで学校にも行けなかったし、各地で災害も起きているし、戦争とかなんか嫌だな。 彼の心の中に少なくとも新しいさざ波がたったようだ。 確かに彼の言う通り形をかえたファイアーが迫ってくる。
『トリゴラス』絵本を手渡した。

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絵本専門店グリム
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