このままじゃ学校に行けません

『このままじゃ学校に行けません』 (ベン・ブラッシェアーズ文/エリザベス・バーグランド絵/福本友美子訳/犀の工房)

エディは朝からぐったりで学校に行きたくありません。
ママに無理に押し出されて、学校に行ったもののコウモリだったら授業を受けなくていいのに。
先生には手がホッキョクグマだから 書けないといったり、チーターなら足が速いし、カメレオンなら 気がつかないかもと次々空想します・・・
ある日“あした、学校にいきたくないかも”と泣きながらママにいう。
“・・・空は涙を流した後、きっとすっきりするわね”と、エディの心に 寄りそいながら話すのでした。
揺れ動く女の子の気持ちが淡い色彩で繊細に描かれている。
最初の方は 表情がなく、それぞれの頭上に表情のマークをつけている。
エディの意志がはっきりした時に生き生きとした表情が描かれるなど 感心してしまった。
私も子どもの頃“猫は自由でいいなぁ”“雲の上に乗ってどこかへいきたいなぁ”なんて思ったものです。
そんな子どもたちへお薦めです。
共感しながら自身を見つめるキッカケになるかもしれませんね。

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絵本専門店グリム
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