『おかあさん、いいことおしえてあげる』
『おかあさん、いいことおしえてあげる』
文・シャーロット・ゾロトワ
絵・ジュリー・モースタッド
あとがき・クレセント・ドラゴンワゴン
訳・福本友美子
三恷のえほん 工学図書

表紙がグッと引きつける。
朱色に黒い馬に乗っている大人と子ども。
何が始まるにのだろうか。
表紙をめくると、こどもがおかあさんに語りかけている。
ねえ おかあさん、いいこと おしえてあげる。
わたしが おとなになったらね、このてで いしを まっぷたつに わって、おかあさんに あげる。
やせいの くろいうまを つかまえておとなしくなったら、おかあさんを のせてあげる・・・
大好きなおかあさんにあれもこれもしてあげたいことの想像がふくらんでいく。
そしていつかは飛び立っていかなければならない私がおかあさんにしてあげたいことが・・・
こどもの気持ちを受けとめるおかあさんの眼差しも優しい。
親子の愛情や思いやりを、美しいなかにも力強さを感じるイラストレーションで描かれていて、心に響いてくる。
1964年に刊行されて以来、アメリカで長く読み継がれてきたシャーロット・ゾロトウの名作を現代のジュリー・モースタッドが描いた。
今日は〝母の日〟です。
須磨子さんと一緒にケーキを食べました。
なんでもないことで笑いあって、特別なことは何もないけど、幸せだなぁと感じる日でした。

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- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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