『子どもを守る言葉 「同意」って何? YES、NOは自分が決める』
「子ども読書週間」です。この本は一押しです。
子ども自身が生きていく上での知恵がぎっしり詰まっています。
『子どもを守る言葉 「同意」って何? YES、NOは自分が決める』
(著:レイチェル・ブライアン/訳:中井はるの/集英社)
新年度🌸
入園・入学、クラス替え等、新しい環境に入った子ども達。
どんな子がいるのかな?
友達できるかな?
期待と不安が見え隠れする。
そんな時、親子で読んでほしい本です。
「同意」って何?
バウンダリー(境界線)って何 ?
難しい本なのかな?と思いつつ、子どもと一緒にページをめくってみると、楽しいイラストとわかりやすいフレーズが目に飛び込んでくる。
「たったひとつだけの大切な国の“王”は自分だ」
「キミのからだはキミのもの」
「バウンダリーはキミが“だいじょうぶだ”と“これはイヤだ”と思うことの境界線」
「自分がどう思っているか話そう」
「相手の気持ちや想いをよく聞こう」
こんなことあるよね。
こんなとき困っちゃうよね。
そんな場面は毎日の生活の中でたくさんあって、その都度、迷ったり立ち止まったり悩んだりする。
そんな時、本の中の言葉が、愛あるエールを送ってくれる。
「自分を信じて」「キミは間違ってないよ」と。
友達との関係、SNSや性の問題など、様々な視点で、“同意”と“バウンダリー”について書かれている。
これらのことについて、私は向き合って考えたことがあっただろうか?
子ども達に伝えることはできるだろうか?
急に不安になる。
親子で一緒に読むことで、家族の共通の考えが持てそうだ。
子ども達の感想は
「難しかった。」
「わからない言葉もあったけど、絵を見てわかったよ」
「バウンダリーって言葉は知らなかったけど、意識すると友達ともっと仲良くなれそう」
「イヤなことはイヤッて言ってもいいんだね」
「困っている友達の助け方、いろいろあるね」等と自分に引きつけて考えていた。
これからも折に触れてきっとこの本が身近な存在になると思う。
内容はボリューム満点だけど、一緒に読めば5、6歳くらいからでも大丈夫🙆
むしろ、小さい頃から“同意”と“バウンダリー”について、なんとなくでもいいから意識していたら、色々困ったことがあった場合少しは考えられるのではないかしら( ◠‿◠ )
子どもたちを取り巻く環境は多様化され、厳しい状況もあるけれど、それだからこそ自分を大切に、自分らしくのびのびと生きていってほしいと切に思う。
(くどえり)
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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