『ねむねむさんがやってくる 眠りが訪れる話』

『ねむねむさんがやってくる 眠りが訪れる話』(作・絵:ユ・ヒジン/訳:中井はるの/世界文化社)

さあ おやすみの じかんですよねむねむさんは、遠いところで支度中。
こども達に配る夢をバックに詰めて、帽子をかぶって、靴はいて。
さあ 目を閉じて「ねむねむさん ねむねむさん」とおまじない。
ほら、ねむねむさんはすぐそこに・・・。

本を閉じる前から末っ子の寝息が聞こえる。
「ねえ、ねむねむさんあっという間に来たね」と長女がくすっと笑う。
「ほんとだね。今日のねむねむさん早かったね」と私。
「私のところにも近づいてきた気がするよ」と言って目をつぶる長女を見て、幼き時を思い出す。

眠りの浅かった長女。
やっと寝たと思ったら、すぐに起きてしまう。
そして、なかなか寝付かない。
そんな毎日の繰り返しに「悪魔かっ!」と本気で思っていた私。
「早く寝ろ~、早く寝ろ~」と心の中で何度つぶやいていたことか・・・。
さすがに小学生になってからは、ぐっすりと眠るようになりましたが、人一倍、寝入る間際の心地よさを求めているような気がします。
「ママ! ねむねむさんが来る前にママが先に寝ないでよ!!」と釘を刺されている私ですが、
あたたかい布団の中でこども達のぬくもりを感じていると、私の所にもねむねむさんは超特急でやってきてしまうのですよ💦

(くどえり)

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絵本専門店グリム
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