真夜中にトイレに行きたくなったら…。
ひとりで行けるかしら？

『まよなかのプレゼント』
作・くさかみなこ／絵・よしむらめぐ／岩崎書店

今日は待ちにまったりおちゃんの誕生日。
「みんなでお祝いしよう！」とママと約束したけれど、妹のゆうちゃんが、高いお熱で病院へ行くことに。
暗くなってもママは帰ってきません。
その日の真夜中。
トイレに行きたくて目を覚ました、りおちゃん。
暗い廊下のその先には･･･。
妹が生まれてお姉ちゃんになった喜びと、ママを恋しく想うりおちゃんの複雑な気持ちが伝わってきます。

我が家では･･･。
「真夜中にトイレに一人で行けるってすごいね」
「お姉ちゃんって言っても、りおちゃんもまだ小さいのにね。」
りおちゃんと同じく不安そうな妹と、りおちゃんのがんばる気持ちに心を寄せる姉。
その二人の表情がパァッと輝き、嬉しそうに笑ったページがあります。
それは読んでからのおたのしみ。
真夜中の不思議な出来事は、ステキなプレゼントとなったようですよ。
（くどえり）