『せかいでいちばんおおきなネコ』
『せかいでいちばんおおきなネコ』
作/風木一人 絵/ひろかわさえこ 絵本塾出版
どんなに どんなに おおきいかしってるひとは いないかな?
イヌくらい?
ライオンくらい?
トラックくらい?
もっと もっと・・・。
じゃあ、どれくらいなのさ!
ページをめくるたびに「えー!」「ほんとに?」「もっと大きいの?」と聞こえてくる。
読み終わると「結局、どういうこと?」小6の娘は、何度も問いかけてくる。
「どういうことなんだろうね?」
ここから、小3の末っ子と一緒に想像の世界へ。
「ネコは夜なんだよ」
「このネコの下にあるところは夜のところ。ネコが移動すると夜も移動するんだよ、きっと。」
「だから世界は夜のところもあれば、昼のところもあるんだよ」
「しっぽが長いね。しっぽの部分はきっと、もうすぐ朝を迎えようとしているけど、まだ夜の部分」
寝る前に読んでいたので「今、ここはネコが寝てるとこだね~」と、クスクスわらう。
次から次へと言葉が飛び出し、ふたりの想像の世界が広がっていく。
このふたりの会話に「なんのはなし?」と思った方は、ぜひ絵本を読んでみてください。
きっと、なるほどと思ったり、全く違う世界が広がったりするかもしれません。
小さな入り口だった一冊の絵本。
それはおおきなおおきな世界への扉でした。
★ちびっここども店長の感想文を抜粋します。
最後の地球とネコの絵が好きです。
全体の絵で好きなところは、ネコが手をなめたり、うしろでジャンプしたり、毛がくさみたくちくちくしていたりと場面によって工夫して描いているところです。
私が気になっているのは、ネコが全部黒なのにも意味があるんじゃないかということです。
ネコが地球をぐるぐる回っていると、そのうち疲れちゃって途中で休憩すると、その国は夜が長くなるんだと思います。
そんな時は、お月さまのような目で、やさしく見ていてくれているのかなぁ。
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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