『クラクフのりゅう』ポーランドの昔話
『クラクフのりゅう』ポーランドの昔話
文・絵 アンヴィル奈宝子/偕成社
暗くて大きな洞穴に住む一匹のりゅう。
羊の群れを襲っては、ペロリペロリと丸呑みしてします。
さあ、たいへん❗️
このままでは町ごとペロリだ。
国中の強そうな男たちが、100人束になって挑んでも歯が立たない。
そこへ名乗りをあげたのが、くつ職人のドゥラテフカ。
用意したものは、コート、まき、ボタン、まくら、硫黄のかたまり。
こんなもので、りゅうを退治することができる⁉️
ポーランドの古都だったクラクフに伝わる昔話。
登場人物の表情がクルクルと変わり、軽快に本の中を動き回る。
りゅうも、茶目っ気たっぷりで、空色の体が美しい。
ついつい、「退治しないで!」と思ってしまう愛らしさがあります 。
作者は、アンヴィル奈宝子さん。
《ラスチョ》シリーズ(福音館書店)は、子ども達が大好きで、おやすみ前の定番絵本でした。
なんでもできるすごい犬ラスチョ。
「ほんとに、すごいね~」
「ラスチョと友達になりたいね~」と目を輝かせていたのを思い出します。
絵のタッチや雰囲気で感じるのか、子ども達は『クラクフのりゅう』も大好きです。
小さい頃に何回も読んだ絵本はいつまでも心に残っているものですね。
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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