『ぺこぺこ』パネル展始まりました

佐野洋子の幻の名作絵本『ぺこぺこ』が30年の時を経て復刊!
ついつい笑ってしまうほど面白いのでパネル展をすることにしました。
佐野洋子の世界に遊びにいらしてください。
期間は、5月26日(日)までです。

新装版『ぺこぺこ Peco Peco』
(作・絵 佐野洋子/講談社)

お父さんは男の子に「ぺこぺこしたやつ」のお話しをしてとせがまれました。
そこでお父さんは「むかし むかし あるところに、おうさまがいた。そのおうさまは ちっともいばらなかった まいにちおきると おきさきさまにぺこぺこ けらいにぺこぺこ にわのくじゃくにもぺこぺこ」と話し始めました。
男の子が「ちょっと ぺこぺこが ちがうんだけれど」「カンけりしたら、カンがペコペコになっただろう ああいうやつ」のお話しをして。
お父さんは「まだ ぺこぺこのつづきがあるのさ」といって続きを話します。
隣の国の王さまが家来を連れて攻め込んできました。
王さまは「いつものように ぺこぺこたたかうのだ」とさけびました。
隣の国の大砲はどかんどかんと花火のようにあがります・・・

さて、どのようにたたかうのでしょうか。
ぺこぺこ戦いますよ。
絵が物語っているというのでしょうか。
お話の展開、ナンセンスの語りが面白くて、男の子と一緒に聞いてしまいます。
ユーモアにあふれ、シュールな絵が楽しいです。
最後のオチには笑ってしまいました。
今、戦争をしている人たちに読んでほしいです。

投稿者プロフィール

絵本専門店グリム
絵本専門店グリム
ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です