『 秋 』
今日は青空が広がっていますね。
雲もふんわかふんわか 秋の空です。
『 秋 』 (かこさとし/講談社)
かこさとしさんは秋が大すきでした。
空気はさわやかで、澄んでいます。
美味しい果物がどっさり実り、食べられるからです。
でもそんな素敵な秋をとても嫌いになった時がありました。
昭和19年高校生2年生の時、日本はアメリカと戦争中でした。
日夜爆弾が落とされ、家は燃え多くの人が亡くなりました。
かこさとしさんは盲腸炎で入院していましたが、大すきな先生も戦争にいくことに。
ある日くっきり晴れた秋空、日本の戦闘機がアメリカの爆撃機で撃たれ、落ちて行きました。
落下傘で飛び出たものの、その落下傘が開かなかったのです・・・
かこさとしさんが子どもたちへ遺した平和への思いが心に沁みてきます。
加古総合研究所の鈴木万里さん(かこさとし長女)が作品整理中に見つけたものです。
この作品の最初の原稿執筆が1953年、なんと構想から実に68年、半世紀以上を経て初めて世に出るオリジナル作品です。
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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