お待たせしました。サイン絵本が届きましたよ!!『シグナルとシグナレス』
『シグナルとシグナレス』(宮澤賢治・作 山口マオ・絵/ミキハウス)
東北本線の金属製のシグナルと岩手軽便鉄道の古い木製シグナレス(女性)の恋が描かれています。
シグナルは夜明けの星空の下で秘めたる恋を告白します。
シグナルがシグナレスに贈るエンゲージリングは「あの一番下の脚もとに小さな環がみえるでしょ、環状星雲ですよ。あの光の環ね、あれをうけとってください、僕のまごころです」まっすぐな愛が美しく切なく伝わってきます。
シグナルのプロポーズにシグナレスが「だってあたしはこんなにつまらないんですわ」というと、「わかってますよ、僕にはそのつまらないところが尊いんです」とこたえます。
賢治自身のことのように思います。
夜空の星のようにことばがキラッと光ります。
全40ページフルカラーの大型絵本。
透明感がある色合いは鮮やかで美しいです。
スケールが大きく読者もいつの間にか星空の下に佇んでしまうでしょう。
二人の会話が聞こえてくるようです。
かの宮澤賢治の作品です。
山口マオさんは『シグナルとシグナレス』に全身全霊で向き合われたのではないでしょうか。宮
澤賢治はちょっと苦手という方も読んでみてください。
一場面一場面に引きつけられます。
☆宮沢賢治生誕125年・没後88年記念「宮沢賢治絵本の世界」
9/17~10/31
ミキハウスの「宮沢賢治絵本シリーズ」35名の絵本原画市川市芳澤ガーデンギャラリーにて
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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