あたまをつかった小さなおばあさん がんばる

“頭を上手につかって”なんでもポジディブ乗り越えてしまう!
『あたまをつかった小さなおばあさん がんばる』 (ホープ・ニューウェル作/松岡享子訳/降矢なな絵/福音館書店)
1970年刊行から長く読み継がれてきた童話 『あたまをつかった小さなおばあさん』の続編。
『あたまをつかった小さなおばあさん のんびりする』も同時刊行。
春夏秋冬とお話が入っていて、子どもたちには冬から 読んであげてもいいですね。
「おばあさんが、クリスマス・ツリーをたてた話」 小さなおばあさんは一緒に住んでいるがちょうとねずみを喜ばして あげたくて、森からもみの木をとってきてきます。
ところが大きすぎて 入らないので床に穴をあけ、それでも入らないので屋根にも。
クリスマスが終わった後、どうする気でしょうね?!
ええ、あたまをつかって考えましたとも。
「わたしのあたまのつかいかたは日に日に上手になっていくみたいだよー」とご機嫌。
がちょうとねずみたちも大騒動。 でもちゃんと居場所を見つけましたよ。
思わず笑ってしまいます。
こんなアホなと思いながら よく“あたまをつかう”面白さに脱帽です。
毎日のあわただしさの中、ちょっと手を休めて子どもに読んであげましょう。
元気がもらえますよ。
降矢ななさんの絵がしゃれていて楽しい。
がちょうやねずみたちの仕草や表情がなんとも愛らしい。 見返しも素敵。
お話の世界に誘ってくれます。
小さいお子さんもお話の世界に入りやすいでしょう。

投稿者プロフィール

- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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