『チベットのむかしばなし しかばねの物語』
チベットで長く愛されてきたむかしばなし
『チベットのむかしばなし しかばねの物語』
(編訳・星泉/絵・蔵西/のら書店)
2023年9月15日 初版刊行
あらぬことでしかばねと旅をすることになった主人公デチュー・サンボ。
修行僧、竜樹大使から課せられたのは「幸いをもたらすしかばねを墓場から連れ出してくるように」
但し「しかばねが語るお話がどんなに面白くても口をきいてはいけない」と。
けれどもお話が余りにも面白くてつい喋ってしまいます。
そうすると、しかばねはまた墓場に戻ってしまいます。
そしてまたデチュー・サンボはしかばねを皮袋に入れかつぐとしかばねがまたお話を始めます。
デチュー・サンポはついまた・・・
私も余りにも面白くてつい聞きこんで、喋ってしまいそうになりました。
ことわざやユーモアからチベットの暮らしを感じることができます。
挿し絵が味わい深く想像力をふくらませてくれます。
秋のながい夜に読むのもいいですね。
読者は喋っても大丈夫ですよ。
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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