『つかまえた』
☆すごい迫力!の絵本が届きました。
思わず引き込まれてしまいました。
『つかまえた』(田島征三/偕成社)
夏のある日、ぼくは川の浅瀬に大きな魚がじっとして いるのを見つけて、そっと近づいた。
足をすべらせて川へ真っ逆さま。
水の中でのばした指が 魚にふれ、必死に追いかける。
ぬるぬる ぐりぐり いのちがあばれる。 やっとのおもいで捕えたが・・・
ラスト、思わぬことが起きます。
微笑んでしまいました。
田島征三さんの少年の日の原体験が鮮やかに描写されている。
ほとばしる命、激しさ、そして共に生きているが故に 切なさ愛おしさがぐいぐい伝わってくる。
筆づかいがすごい。
絵本からはみ出しそうです。
『とべ バッタ』も力強くパワーがあったけれど、 『つかまえた』もすごいです。
びんびんぶつかってきます。
私が初めて田島征三さんの絵本に出会ったのは 『ふきまんぶく』です。
ダイナミックでぐいぐい 引き込まれました。
一時ふきちゃんが心の中に 宿ってしまいました。
以来、様々な作品で魅せられています。
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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