作者のお二人がグリムに到着した頃。
空は見る見るうちに暗くなり大粒の雨が降り出しました。
雨雲を吹き飛ばすかのような笑顔いっぱいのお二人は、まるで漫才コンビのように息がピッタリ。
実際にお会いしたのは、つい最近なんですよの言葉にビックリ。
文章と絵が見事に重なり合い、読む人をスッと『あなたがうまれたとき』の世界に引き込む絵本は、きっと、お二人で綿密に作り上げていったのだろうと想像してました。

A4サイズ2枚に収まるくらいの短い文章には、くさかみなこさんの子を愛する母の想いが詰まっています。

その文章を何度も何度も読んで感じて、表面的でなく心の本質的な部分を表す。
お母さんの気持ちに寄り添うように寄り添うように描かれた横須賀香さんの絵に導かれ、愛おしいあなたとの時間を思い出します。

だからでしょうか。
みなさん一様に原画を前に、我が子のこと、お孫さんのこと、ご自分のことなどを話してくださいます。

自然と記憶が蘇り、思い出や家族との大切な時間を感じているようです。

土砂降りの雨にもかかわらず、遠方からもお出でくださいました。
会場はやさしい雰囲気で満たされ、涙ぐむ人もいました。
可愛いお花をサプライズでお二人にプレゼントのときは共感の拍手なりやまずでした。
絵本の表紙に描かれているお花をイメージしました。

参加の皆さま、くさかみなこさん、横須賀香さん、愛あふれる時間をありがとうございました 💕

『あなたがうまれたとき』原画展は、7月3日まで開催中です。