なかがわちひろさんのトークイベントを開催しました。

【子どもの本の幸せ~私の本たちの舞台裏~】

多くの翻訳絵本を手がけるなかがわちひろさん。
そのきっかけやいきさつは、とてもドラマティックでびっくりしました。
『せかいでいちばんつよい国』や『びんに いれてごらん』シリーズを読みながら、本が出来上がるまでや作者の込められた想いなどをおはなしされました。

せかいでいちばんつよい国
びんにいれてごらん


「言葉や文化が違っても、どこかで共感できる。根っこでわかりあえる。」こと、「ユーモアにあふれている」ことが翻訳絵本の魅力とおっしゃっていました。

『のはらひめ』は娘さんの誕生日絵本として、『きょうりゅうのたまご』は息子さんの誕生日絵本として描いたものだそうです。

のはらひめ
きょうりゅうのたまご


女の子は、たいてい〝おひめさまになりたい病〟にかかる時期がある。
そんなこどもの夢や願望をかなえてあげたいという気持ちで描いたそうです。
ドレスのページには女の子の願望をギュッと詰め込まれています。
小さい子から大人まで「どのドレスがいいかしら?」と本気で悩んでいる姿を原画展でもよくみかけます。

原画展の様子


4月28日の朝日新聞全国版の朝刊に『のはらひめ』のインタビューが掲載されるそうです。
皆さま、ぜひご覧ください。

『すてきなひとりぼっち』では、「〝ひとりぼっち〟は、集団の中では恐怖に感じるかもしれない。でも何かを達成する時は、〝ひとりぼっち〟は大事な時間でもある。
豊かなひとり時間があるからこそ、誰かとつながることもできる」とおっしゃっていました。
一平くんシリーズでは、色の付け方や印刷についても話され、とても興味深かったです。

一平くんシリーズ

ユーモアたっぷりに、時には鋭く切り込むトークはあっという間でした。「生まれてから数年しかたっていない人たちに、生きていくうえですてきなこと、楽しいこと、大切なこと等をわかりやすい言葉で伝えたい」「こどもには、たくさん笑ってほしい。喜びの中で心の筋力をつけてほしい」なかがわちひろさんの子どもたちへの熱い想いを感じました。

やまの動物病院
サイン会にて

なかがわちひろさん、ご参加の皆さん、ありがとうございました。

『のはらひめ』原画展は、5月11日(日)まで開催中です。みなさんのお越しをお待ちしております。

お待ちしております。

投稿者プロフィール

絵本専門店グリム
絵本専門店グリム
ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。

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