ヤナギ通りのおばけやしき

やなぎどおりのおばけやしき

新刊届きました!
ちょっと早いけれど、出来立てほやほやのハロウィンの素敵なお話。
読み物としてもお薦めです。
『ヤナギ通りのおばけやしき』
 (ルイス・スロボドキン=作 小宮 由=訳/瑞雲舎)

ハロウィンの夜、ヤナギ通りに住んでいる子どもたちは「いたずらか おかしか!」と一軒一軒まわって、おかしをもらうのでした。

だれも住んでいない「ヤナギ通りのおばけやしき」と呼ばれている家の前を
リリーとビリーの姉弟が通りかかったときに、あかりが灯っているのに
気がつきました。
おそるおそるチャイムをならすと、おじいさんがでてきました。
ビリーは思わず「いたずらか おかしか!」と叫んでいました。
すると何とおじいさんは「いたずらだ!さあ、おいで。おはいり」といって、
招き入れてくれます。中にはにこやかなおばあさんがいました。
おじいさんは“チチン、プイプイの~プイ!と手品を見せてくれます。
今度は何が出てくるのだろうかと読者もワクワク。
おじいさんは元マジシャンだったのです。
次々と子どもたちもと訪ねてきて、みんなで楽しみます。
そこへ心配したお母さんたちがピーンポーンと・・・

まあ、なんとユーモラスな楽しいお話でしょうか。
単なる派手なお祭り騒ぎでなくて、
こんな素敵なハロウィンの夜を過ごせたら最高でしょうね。
ハロウィンの夜はもしかしたらこんなことが起きるかもしれませんね。
子どもたちや街の人たちの声が聞こえてくるようです。温かな余韻が・・・

スロボドキンの絵が柔らかくて優しいので雰囲気を醸し出しています。
温かさに包まれていますので、子どもも安心して読むことができるでしょう。巻末に手品「まほうのヤシの木」が掲載されています。

投稿者プロフィール

絵本専門店グリム
絵本専門店グリム
ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。

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