しぶがき ほしがき あまいかき
🍂ぴったりの新刊です
秋ですね。山歩きをしている頃のこと。
美味しそうな柿の実がなっているので、ついもぎって口に入れました。
その渋いことったら、びっくり!あわててほき出しました。
そんなことをも思い出しました。
『しぶがき ほしがき あまいかき』
(石川えりこ さく・え/福音館書店)
庭には美味しそうな柿がなっています。
ちえちゃんは木に登ってかじったところ、おお、何と渋柿!
そこで甘い干し柿作りに挑戦することに。
まずみんなで柿をとる竹をとりに行き、竹で柿をとりナイフで皮をむいて
ひもで結んで吊るします。ちえちゃんは皮をむきすぎてしまったけれど、
ハンガーに.つるしてご機嫌。
おばあちゃんから教わった甘くなるおまじない“ちちんぷいぷいのぷい”と、
待っていたのに、ある夜、干し柿どろぼうがきます・・・
懐かしい風景が広がります。こうして大家族で干し柿づくり。
大人になっても原風景としていつまでも心温めてくれるでしょう。
できたらこういう体験を子どもたちにさせたいですね。
表紙から見返し、何と洒落たデザインでしょうか。
二ページにわたる村の地図も呼吸が感じられていいですね。
墨に柿色の赤がとてもきれい。
夕やけ、夜空の干し柿も見とれてしまいます。
後ろ見返しの赤い帽子は誰のかしら?
蛇足ですけれど、館山で干し柿を作ったことがあります。
けれども温かすぎて乾きらないうちに、蜂やら虫がやってきて
美味しそうに食べ穴がボコボコ(笑)ほぼ駄目でした。
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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