ドーナツのあなのはなし(パット・ミラー・作/ヴィンセント・X/キルシュ・絵/金原瑞人・訳/廣済堂あかつき)

ドーナツのあなのはなし

猛暑が続く夏休み。宿題に追われる兄さんの息抜きに、みんなでドーナツ作り。

ドーナツづくり

なぜ、ドーナツには穴があるの?
発明したのは、ハンソン・クロケット・グレゴリー船長。船長がまだコックの助手だった時に、穴のあいたドーナツを発明した。それまでは船乗りの朝食はコーヒーとパン生地を丸めて揚げたものだった。実際に子どもたちとグレゴリー船長の発明過程を体験してみた。

「毎日、ドーナツってサイコー♪」と子ども達。
でもね・・・。
甘くてカリカリしているのは、まわりだけで、中のほうは生のままベトベト。食べると胃にズッシリ。まるで、大砲の“おもり”みたい。
大人はうぇ~って思う、この“おもり”。
喜んで作る子ども達。「これは大きいから“おもり”ぎっしり入ってるよ」と得意顔。
そんなに“おもり”ドーナツばかり作らなくてもいいよ、と思っていると、姉さんは早々にグレゴリー船長の真似をして、“おもり”の真ん中に穴を開け始めた。
「“おもり”ドーナツばっかり食べてたら、気持ち悪くなっちゃうよ」
「穴あきドーナツのほうが、カリカリしてる!」
「早く、揚がるね」
出来上がる傍から手がのびる。
「ドーナツっておいしいよね♪」「ドーナツ大好き♥」

ドーナツづくり

表紙を開くと、そこには色とりどりのドーナツ! ドーナツ! ドーナツ!!
「このドーナツがいい」
「こっちもいいなぁ」
「これと、これと、これと・・・。もう、全部!!」
ドーナツに心を奪われながら読み始めると、小さな子も前のめりで食いついてくる。
ドーナツの穴を発明したグレゴリー船長の生い立ちや発明された経緯等が楽しく知ることができます。
読み終えたらぜひ、ドーナツを作ってみてください。
幸せと笑顔の輪が広がります。

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