『ちいさなハチドリのちいさないってき』
🌻親子で読み合いたい 🌻
『ちいさなハチドリのちいさないってき』
(ウノサワケイスケ え/はしずめちよこ きかく/イマジネーション・プラス)

南アフリカ、中南米に伝わる民話です。
森にはたくさんの動物や生きものが暮らしていました。
みんなじまん話などをしていましたが、ちいさなハチドリはほそいクチバシで花の蜜を吸っているだけでした。
ある日のこと、雷が落ちて火はどんどん広がり森をおおいつくしました。
動物たちは一斉に川のほとりまで逃げました。
そのときあの小さなハチドリが何かしていることに気がつきました。
何と川の水を小さなくちばしで一滴を運んでいるではありませんか。
何回も羽が燃えそうになりながら行ったり来たり。
「あんな すこしの みずで かじは きえるはずないよ」と、ただ眺めている動物たちにハチドリは、
「ぼくは いま じぶんが できることを しているのさ」と。
動物たちはハッとしました。
そしてこの後・・・
その小さな一滴、小さな力はやがて・・・
民話は祖先から脈々と受け継がれ、お話として面白さもさることながら生きる術や智恵などをも伝えている。
奥が深いですね。
温暖化現象や落雷などによる山火事、環境破壊、戦争、貧困等絶望的な状況の中で今自分ができる”小さな一滴”をと新たに思いました。
一枚一枚の絵が素晴らしく額に入れて飾りたいぐらいです。
ハチドリが行ったり来たりする場面も心に響いてきます。
文字の入れ方もおしゃれです。
以前は『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』(辻信一監修/光文社)を手渡してきましたが、この絵本は親子で読み合うのもいいですね。
絵のウノサワケイスケさんの初めての絵本。
ニューヨーク近代美術館のホリデーカードのデザインをスタートとし新作を発表。
はしづめちよこさんは、元公共図書館司書、まちライブラリー@ブックハウスカフェ主宰で活躍中。
投稿者プロフィール

- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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