『おうちくん』
カワダクニコさんが描く希望の物語 🌟
『おうちくん』
(カワダクニコ/303books)
丘の上に仲良しのきいろいおうちくんとあかいおうちくんが建っていました。
きいろいおうちくんにはお花が大好きなおばあちゃんが一人で住んでいて、孫のゆうくんがよく遊びに来ていました。
あかいおうちくんにはなっちゃんという家族が住んでいました。
ゆうくんとなっちゃんはとても仲良しで、おうちくんたちは幸せでした。
ところがなっちゃんの家族が引っ越ししてしまい、別れの時がきました
。やがてあかいおうちくんは取り壊されてしまい、またおばあちゃんも年をとって去っていきました。
果たしてきいろいおうちくんは!?
長い年月共に訪れたのは・・・
おうちを通して三世代が描かれていますが、それぞれの思いが伝わったからこそ幸せな結末を迎えることができたのでしょう。
見返しにはおばあちゃんが育てていた植物と鳥や虫たちが描かれていて、名前も明記されています。
ちょっとした「ミニ図鑑」です。
オビに、「なんという不思議だろう。ちいさな家のお話しなのに、心が空よりもひろがっているなんて。」と内田麟太郎さんの言葉が書かれています。
素敵な言葉ですね。
投稿者プロフィール
- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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