4月16日（土）から、岡本雄司さんの原画展が始まりました。
初日は【でんしゃ絵本ができるまで】と題して、作者の岡本雄司さん、福音館書店の編集者のトークイベントを開催しました。

一枚の絵が出来上がるまでの工程は聞けば聞くほど気の遠くなるような細かい作業の連続。
そのまま絵本になるのでは？と思うほどに書き込まれた下絵や彫られた版画を見せていただき、会場からはため息が聞こえました。

下絵を描く→トレースする→木版にトレース→彫る→刷る→彩色する→色紙に刷る→カットして貼り合わせる。
そして繰り返し。繰り返し。

「絵本を作ることに、この大変な作業は絶対に必要なものですか？」との問いに
「この技法が一番、自分を表現できるもの」との言葉に揺るぎない信念を感じました。
※詳しい原画政策の流れはグリム展示室に展示してあります。ぜひ、ご覧ください。

参加者の方々から様々な質問が飛び出し、岡本さんのこだわり、編集者の客観的な意見などを交えてお話されました。

「『でんしゃすきなのどーれ』は懐かしい電車から最近の電車まで、全国各地のＪＲや私鉄がたくさん載っています。親子で読むと、きっと気になる電車や好きな電車は違うかもしれません。絵本を読みながら、親子の会話が広がり、みんなで楽しめたらと思っています。」
とおっしゃっていました。

岡本雄司さんの原画展は始まったばかりです。
版木や試し刷りの一部も見ることができます。
ぜひ、遊びにいらしてください