どんぐりころころむし

子どもたちがどんぐりをポケットいっぱいにして持ってきた。  
どんぐりころころむしの男の子とそっくり。

ちいさなかがくのとも10月号(福音館書店)  
『どんぐりころころむし』(澤口たまみ ぶん/たしろちさと え)

はやしの中で“ぽけっとに ぽろん もうひとつ ぽろん、  
ぽろ ぽろりん。とリズミカル。弾む心が伝わってくる。  
びんに入れて見ていると、どんぐりに小さなあながあいている。  
びんから出して広げると、あちこちの穴からむしたちが  
“むくむくむくむく”“もこもこもこもこ”と。  
どんんぐりころころむし“かわいいなあ”と見入る男の子の 眼差しがやさしい。
男の子はむしたちを林に戻しにいきます。

文はオノマトペたっぷりで楽しくリアルな絵からは秋の音が 聞こえてきます。
秋の林に誘われてしまいます。
身近なことから自然の営みや生命を感じられていいですね。
どんぐりの中に小さな小さな命が宿っていたのですね。
我が家のどんぐりからも“むくむくむくむく”“もこもこもこ”と 出てくるかもしれません。
子どもたちと林に戻しに行くのが楽しみです。

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絵本専門店グリム
絵本専門店グリム
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