たくさんのお月さま

☽幼い子が“お月さまがほしいといったらどうします?☽
『たくさんのお月さま』(ジェームズ・サーバー作
ルイス・スロボドキン絵/なかがわちひろ訳/徳間書店)
木いちごのタルトを食べすぎて病気になってしまったレノア姫。
「お月さまがほしいな」という姫の願いをかなえようと、
王さまは大臣や学者たちに、月をとってくるように命じますが、
皆困り果ててしまいます。道化師が現れて・・・
大人、力あるものへの痛烈な皮肉がユーモアたっぷり。
幼い子の常識に囚われない発想、柔らかさは素敵です。
願いをかなえたのは幼いレノア姫自身だったのです。
1944年にコールデコット賞を受賞以来、読みつがれてきた。
1994年に徳間書店より絵本として同なかがわちひろ訳で出版されていたが、ひとり読みもできる幼年童話として再登場。
『やなぎ通りのおばけやしき』もスロボドキンの絵だが、
やさしくて温かで心地よい。
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- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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