『ぼくはまっくろ』トークイベントを開催しました。

『 ぼくはまっくろ』の秘話~盲導犬と少年のものがたり~のトークイベントを開催しました。
最初に〝原陽子さんの活動についてお聞きしました。
〝盲導犬とは?〟
〝盲導犬と暮らすということは?〟
〝絵本にしようと思ったきっかけは?〟
〝画家はどのように選んだのか?〟etc・・・
山本久美子さんの問いかけに、原陽子さん、リーブルの編集者がお答えするという形でおはなしが進みました。
原陽子さんは、十数年前から《語りとピアノの二重奏》の活動を始めました。
目の見えない人たちにも喜んでもらいたいと朗読を取り入れているそうです。
また、社会福祉協議会に登録し、盲導犬と知り合い、お仕事を重ねるうちに「盲導犬の視点で書いてみたい」と思うようになったそうです。

☆原陽子さんによる朗読『ぼくはまっくろ』☆

しゅた とん しゅた とん
しゅた とん しゅた とん
しゅた とん しゅた とん・・・
足音を読み始めた瞬間、一気に盲導犬ロロとシュウくんの世界に引き込まれました。
まるで自分がロロになったかのような気持ちになり、ロロのうれしさ、楽しさ、戸惑いなど、様々な感情が流れ込んできました。
じんわりとあたたかな気持ちになりました。
山本久美子さんには、リトグラフとはどういうものか、どのように描くのかを細かく説明していただきました。



お聞きしても、素人にはなかなか理解するのが難しいリトグラフの世界。
それでも一枚の絵が刷り上がるまでの過程は興味深く、それぞれのページについて説明してくださり、『ぼくはまっくろ』の世界が広がりました。
また、展示室でひと際目を引く一面、黒色のページの意味や描いたときの苦労などもお聞きしました。
トークが終了後、もう一度、原画を観に行く方が沢山いらっしゃいました。
おはなしをお聞きすると、原画をじっくりと観たくなるようです。
盲導犬となったロロとシュウ君との出会い、楽しい日々。
けれどもロロの役目を終えて別れる日が。
心にひたひたと語りかけてきます。
ぜひ、原画展で体感してください。
『ぼくはまっくろ』原画展は、7月3日(日)まで開催中です。
参加のみなさま、ありがとうございました。
原陽子さん、山本久美子さん、すてきな時間をありがとうございました。


投稿者プロフィール

- ロングセラーの絵本、昔話絵本、赤ちゃん絵本などを取り揃えています。蔵書数はおよそ3500冊。長年、絵本専門店を営んできた店主が思い入れのある本をセレクトしています。
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